白瀬ヴァイオリン教室  

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 子供の手作り肩当ては、ここからジャンプ!

でも、その前に肩当ての合わせ方にも目を通してください。どこにどのくらいの厚さを付けるかが分かります。

 

その肩当ては、体に合っている?

ヴァイオリンは、楽器だけでなく、肩当てを使っている人がたくさんいます。音を出すことには直接関係なくても、肩当てがあるとないでは大違い、とても重要な部品です。
最近は、初めて楽器を買うときに、一緒に肩当ても買う人も多いと思います。でも、楽器を初めて持つときに、肩当てが自分の体に合っているかどうかは、実はよく分からないのです。

私が子供の頃は、肩当てを使っていない人もたくさんいました。私もほぼ使いませんでした(今は、ちょっと高さを足しています)。
たぶんもっと前には、肩当て自体が存在しなかったと思います(あご当てだってなかった時代もあります)。人間の体は昔も今も、それほど変わらないはずなので、肩当てがない方がラク、という人も、必ずいると思います。

今使っているその肩当て、ご自分の体に合っていますか?肩当てがこれでいいかどうか、悩んでいませんか?

肩が凝ったり、腕が痛くなったり、あごの下に傷が大きくできたりしていませんか?楽器が重く感じませんか?重音やハイポジションが弾きにくくないですか?

 肩当てを使うとしても、どこにどのくらいの高さが必要なのか、もう一度確かめてみましょう

1.ヴァイオリンを始めて数ヶ月経ち、持ち方が馴染んできた頃
2.ポジション移動やヴィブラートを習い始めた頃
3.ハイポジションや重音を弾く頃が、肩当てを見直すいい機会です。

持ち方が馴染んできたら、どう持ったら楽か分かりますし、ポジション移動やヴィブラートを習う頃は、今までの持ち方では移動できない、正しくない、ということが分かる、よい機会です。
ハイポジションや重音は、肩当てが合わないと、弾きにくいはずなのです。ですから、ぜひ見直してみてください。

自分に合う肩当てを知るための材料は?

まず、次のものを用意してください。

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滑り止めマット(100円ショップで売っています)1枚、タオルハンカチ薄地2枚、または厚地1枚、輪ゴム2本(お勧めは、アスパラガスを留めている緑色の太い輪ゴムで、これなら1本)

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ちなみに、こちらは滑り止めマット3種
真ん中と右は100円ショップ(ダイソー)で購入。左はだいぶ前に文房具店で購入。

1.滑り止めだけで大丈夫かも…

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まず、滑り止めマットを輪ゴムで写真のように留めて、楽器を構えてください。フルサイズの楽器は、輪ゴムは楽器のヘリのとがった部分と、エンドピンのところに引っ掛けると留まります。分数楽器は、エンドピンが小さいので、楽器ごと輪ゴムをかけます。

どんな感じでしょう?これでフィットするなら、あなたには肩当てが必要ないのです。

洋服と楽器がツルツル滑るので、肩当てをしていたのですね。滑り止めマットが肩当ての代わりをしてくれます。
左手がすごく近く感じませんか。特に重音やハイポジションは、前よりずっと弾きやすくなりますよ。
それに音が自分の体に響いて、すごく心地良いと感じませんか。
滑り止めマットを、あご当ての金具の下に挟み込んで、留めてしまうと、ケースにそのまましまうことができます。ただしゴム製品は劣化するのが早いので、楽器が傷まないようにしてください。

滑り止めマットだけだと、ちょっと高さが足りない、という方は、先に進んで、2の方法を試してください。

2.どこにどのくらいの高さが必要か、調べてみよう

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左肩に右手を乗せて、その上に楽器を載せます。

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楽器の下の右手を調整して、楽器がちょうど良い場所になるようにします。
右手は指を伸ばしたり曲げたり、場所を変えたりして、自分の持ちやすいところを探してください。

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場所が決まったら、右手を楽器に付けたまま、そっと下ろします。

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その右手のある場所に、滑り止めマットと畳んだタオルを乗せて、輪ゴムで留めてください。
もう一度楽器を構えてタオルの高さを調節します。
この写真では見えませんが、タオルの下には滑り止めマットが挟まっています。

タオルは4つ折りにしたり、6つ折りにしたり、種類や枚数を変えてみると、高さが変わりますので、試してみてください。


このタオル方式でフィットするなら、どうぞこのまま弾いてください。


これは「値段が安い、洗えるので清潔」、それに何といっても「楽器が軽い!」、それに、胸元に支(つか)えるものがないので、左手がとても近く感じてラクな、お勧めの方法です。

さて、タオル方式だと数ミリから1センチ未満の高さがありますが、まだちょっと高さが足りない、という方は、今使っている肩当ての位置を確かめてみましょう。

3.肩当ての付け方を工夫してみよう

座布団式肩当ての場合

座布団を、右手を置いた、一番高さの必要な場所にセットします。今までと1センチでも位置がずれていたら、だいぶ持った感じが変わると思います。

本当に高さが必要な場所は、ソコなんですよ。

位置調整ができない座布団は、位置がうまく合わなければ、調整ができるタイプのものに変えたほうがいいと思います。

最近「マジック・パッド」という商品を見つけました(1050円)。座布団式ですが、裏に粘着材が付いていて、楽器に直接貼り付けます。弾いている間もほぼずれませんが、粘着部分が小さいので、もう少し広ければなぁ、です。厚さは1.5センチくらいになり、素材は硬いです。かわいい形がいろいろあるので、子供向けかなと思いましたが、子供だと少し厚すぎるかもしれません。

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いろいろな形がかわいいです。他に丸型の大小、カニ型がありました。上の貝型の裏中央に粘着材が付いています。

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貝型を実際に楽器に貼り付けると、こんな感じです。

ブリッジ式肩当ての場合

右手を置いた、高さが必要な位置に、ブリッジの一番低いところを持ってきます。

このとき、低い位置の高さを確認してください。右手で作った厚みより厚くならないように、ネジなどで調整します。そして、右手の指先があるところ、またはそれよりも少しあご当て寄りに、ブリッジの肩側が来るように装着します。

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『高さが必要な場所』だけでなく、『右指先の位置』も重要!何となく肩当てをセットするのではなく、どこからどこにつけるか、意思を持って肩当てを付けてください。

ブリッジの肩側の位置、一番低い位置が決まると、自然に反対の胸側の位置も決まりますが、そのとき胸にぶつかったり、楽器の傾きが不自然だったら、その肩当ては体に合っていません。楽器屋さんで、いくつか出してもらって、上記の方法で試してみて、一番フィットするものを求めてください。

座布団にしても、ブリッジにしても、あごや肩の骨に当たって痛かったり、高いと感じるようなら、その肩当ては合っていません。特にブリッジ式は、カーブや高さが決まっているので、合わない肩当てを使うと、体にもよくありません。

 本来は、楽器は弾きながら、ずらしたり持ち直したりできるといいのですが、ブリッジは、その動きを制限します。ですから、体に合わない肩当ては、演奏しにくいはずなのです。

「必要な高さを、必要な場所に」…一度肩当てを見直してみてください。

4.あご当ても合っていますか?

忘れがちだけれど、持ちやすさには、あご当ても重要な要素です。あご当ても合っているかどうかも、確かめてください。あご当ては形がいろいろあるので、楽器屋さんに行って、実際に付けて試してみるといいと思います。

最近は、テールピースの上を渡るブリッジ式が多いですね。これは、テールピースにあごが触らないので、音に影響が少ないので、よく使われています。でも、高さが高かったり、あごに当たる部分のカーブがきつかったり、またブリッジの足の金具が大きくて、痛いこともあります。テールピースの横につけるタイプの方が、薄いものが多いので、試してください。

 

さて、次は子供の肩当てについて考えてみましょう。

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子供の簡単肩当て

ちょっと待って!肩当てを買う前に、「スポンジ肩当て」「タオル肩当て」を試してください。

子供の肩当ても、最初から楽器と一緒に買って、何の疑いもなく使っています。でも、肩当ては意外に重く、子供からすると、かなりの重量になります。たとえば、我が家にある8分の1の楽器が270グラム、KUNの肩当てが38グラム…楽器の10分の1以上の重さがあるのです。左手を持ち上げてヴァイオリンを保持するだけでも大変なのに、それに肩当てが付くと、楽器を垂れ下げて、よだれ掛け状態にしたくなるのも、よく分かります。

楽器と弓と、ケースと松脂を買った…そして、肩当ても…と買います。
「どの色にする?」「これカッコイイね」と決めても、体に合うかどうかは、また別の話です。


肩当てを買う前に、お試し肩当てで、どこにどのくらいの高さが必要なのか、試してみてください。
数ヶ月このスポンジ肩当て、またはタオル肩当てを使うと、お店で肩当てを買うときも、どういう肩当てが必要か、自分で分かるようになります。
今の肩当てで違和感がある場合も、いちど「スポンジ肩当て」を試してみてください。子供によっては、スポンジよりも、上記のタオルの方が向いていることもありますが、どちらにしても、試してみる価値はあるはずです。

お家にある材料で、肩当てを作ってみませんか。何といっても軽いし、もし使わなくても惜しくなく、再利用できる材料です。

 

子供肩当ての材料は?

材料は、滑り止めマット(100円ショップで売っています)1〜2枚、台所用スポンジ数種類、輪ゴム太2本、または普通4本

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                        10センチ四方     14センチ四方    車のダッシュボード用

真ん中と右は100円ショップ(ダイソー)で購入。左はだいぶ前に文房具店で購入、しかしこれは、今はないようです。

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                 タコ:片面滑り止め(痛いので夏に不向き)  緑:あまりへこまない(重い)  ピンク:軽い安い   輪ゴム

「スポンジを数種類用意する」というのは、どの高さが子供にフィットするか、試すためです。今までいろいろな子供で試してみましたが、右側の網に入っているピンクのスポンジが、一番需要が高いです。でも、こればかりは分かりません。いくつか購入して試してみて、不要なものは、お台所で使ってください。

 スポンジですから、ヘタッてきたら、新しいものに取り替えます。輪ゴムも切れることがあるので、予備をいつもケースの中に入れておきます。

装着方法

では、さっそく装着方法の説明、と言っても、とても簡単! 

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滑り止めマットを楽器の裏に置いて、その上からスポンジを置き、輪ゴムで全体を留めるだけ(写真では見えませんが、スポンジの下にマットを挟んでいます)。

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輪ゴムは楽器自体を写真のように留めますが、遠くから見ると輪ゴムがあるかどうかは分かりません。

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エンドピンのところでバッテンにすると、ゴムがずれなくて使いやすいです。

 注意!

ここでは、片面が硬いタコスポンジを使っていますが、片面が硬いスポンジは注意が必要です。硬い面を楽器に付けてはいけません。楽器が傷つきます。冬は厚着なので、硬い面が洋服との滑り止めになるのですが、夏は素肌に触るので痛く不向きです。また、あまり良い服を着ているときも、お勧めできません。
タコスポンジ以外のものは、もし滑るようでしたら、スポンジの上からさらに滑り止めマットを置くといいです。
つまり滑り止めマット2枚で、スポンジをサンドイッチにするわけですね

 

このスポンジ肩当てでは飽き足らない人には…

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本格的に子供用肩当てを作るなら

スポンジかタオルで、硬さや高さ、場所が確かめられたら、手作り肩当てを作ってみましょう。スポンジのような柔らかいタイプが好みの場合は、中身を柔らかくして作っても良いのですが、スポンジのままの方がいいかもしれません。「スポンジがいい」というのは、高さは不要で、楽器の固定感を求めているからです。

材料と作り方

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材料はお好きに。写真の肩当ては、ユザワヤで買った端ぎれ(100円!)のキルト地で作ったものです。外もですが、中もキルト地を重ねて折りたたみ、詰めています。綿よりも、肩当ての厚みが維持できて、使いやすいです。

大事なのは
厚みをある程度維持できる中身を詰めること
裏に滑り止めをつけること
あご当て側は、ゴムではなく、伸びないヒモをつけること
引っ掛けるゴムは、ゴムをカバーしてあるパンツのゴムひもとかではなく、生ゴム(というのでしょうか、輪ゴムです)を使うことです。

 1.作りたい大きさの2倍+縫いしろの大きさに切ったキルト地に、ゴム付け用のヒモ(輪ゴムは切れるので、肩当てに直接付けないこと)と、滑り止めマットを縫い付けます。ここでは滑り止めマットを縫い付けていますが、赤ちゃんの靴下の滑り止めを付けるのもいいと思います(画像が暗くてすみません)。ついでにさくらんぼのアップリケも付けました。

2.中表に袋状に縫い、表に返して中身を詰めて、口を縫います。口を縫うとき、肩当てからあご当ての下を通り、また反対の肩当てまでの長さを測ったヒモを付けて縫います。出来上がりはこんな感じ。ゴムは、薬屋さんで処方薬を束ねる、ちっちゃなゴム(直径2センチ未満)、または女の子の髪の毛を止めるゴム(最近よく売っている、すごく小さい丸いゴム)が使いやすいです。

表から見ると

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裏から見ると

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楽器に装着するとこんな感じ。

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・・・と、ここまで作ってしまってから、はたと気がつきました。これは20数年前に、子供に作ったものと同じ形なのですが、この肩当てで言うと、さくらんぼ側のゴムは必要なのですが、反対側のゴムは無くてもいいのです。というか、反対側のゴムは、装着しても外れてしまうことが多いのです。・・・と、20数年前にも思ったのですが、すっかり忘れていました。

 

・・・・・で、もう1つ手作りしました。

こんどはフェルトで作ってあります。ゴムは片方しか付けていません。顔はクマちゃん。中身は上記のキルト地を丸く切ったものを重ねて入れてあります。ヒモはお菓子を包んであったものの再利用。こんなのだと練習もはかどるかなぁ・・・まぁ、たいてい作った人の自己満足で終わりますが。

 表はこんな感じ。かわいいかな?

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裏はこんな感じ。この滑り止めマットが重要なので、付けるのを忘れないでね。

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そして、楽器に付けてみると…。結局見えなくなっちゃうのですが、クマちゃんも応援している、ということです。

 さて、皆さんも作ってみませんか。どちらの肩当ても30分くらいで作れますよ。「このページを見て作りました」と、作品を見せてくださった方は、毛糸で編んだ2枚のモチーフを合わせて、作っていらっしゃいました。いろいろと工夫できると思います。親ががんばる姿を、子供は見ています。

がんばれ、お母さん!がんばれ、子供たち!

 

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