白瀬ヴァイオリン教室  

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分数楽器の選び方

小さなヴァイオリンのケースを持って歩く、かわいい子の姿を見かけることがありますね。ヴァイオリンは、子供用に『分数楽器』があります。フルサイズに対しての『分数』なのですが、何の対比なのか、今では分かりません…体積という説もありますが、どうやら違うようですよ。

こんなにサイズが豊富にある楽器は、ヴァイオリンだけでしょう。『2歳から大人まで弾ける楽器』って、すごいですね。

これから始めさせようと思っているけど、どうやって選ぶのか、どこで買うのか、また、今使っている楽器が小さくなったら、いつ次に移行するのか、など、ちょっと悩みます。子供も、そして大人の女性の方にも、選び方のコツを参考にしてください。

 

1.楽器は身長で選ぶ

楽器は年齢ではなく、基本的に身長で選びます。

分数楽器は、量産品の場合、16分の1から4分の3まで6段階あります。身長との対応表を下に載せましたので参考にしてください。

身長で楽器のサイズを選んだら、楽器を持ってみてください。
楽器を構えて、先の渦巻きのところを簡単に握れるくらいが、ちょうど良い大きさです。だいたい1年半〜2年で次のサイズに移行しますが、小学校高学年では急に身長が伸びて、1段階抜かすこともあります。ただし、もうすぐ大きくなるから、と洋服を買うように大き目を持たせるのではなく、弾いているうちに、見た目にも「いかにも小さくなった」となってから、サイズアップした方が、弾きやすいです。

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ちょっと小さいのですが、ここから数ヶ月はこれを使います。
なぜなら・・・

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1つ上のサイズだと大きすぎます。無理しないでください。

華奢で力の弱い子、手が小さい子は、無理せず小さめの楽器を使い続けるほうが、弾くのに楽です。楽器が大きいと音が大きいので、上手になった気持ちになれるのですが、無理することはありません。とくに、フルサイズにするときは、急がなくても大丈夫です。155cmくらいまでは4分の3が使えます。

身長で選ぶのですから、同じことが小柄な女性にも言えます。手が小さい方や、身長が150cm以下の方は、無理してフルサイズを持つ必要はありません。4分の3か8分の7を持ってください。8分の7は量産品にはありませんが、ヴァイオリンの楽器屋さんで探すと置いてあります。手頃な値段からあります。

8分の7は、4分の3とフルサイズの間のサイズですが、1つずつ微妙に大きさが違い、音色も違うので、見つけたからと、あわてて買わないで、予算を楽器屋さんに伝えて、探してもらうといいですよ。

2.楽器は予算で決める

まず予算ありき、です。

たとえば15万円くらいの心積もりで、楽器屋さんに行ったら、次々出してくれて、高いものを子供が握り締めて離さない・・・結局30万円になってしまった・・・これでは、良い楽器を手に入れた喜びよりも、後悔の方が強くなるかもしれませんし、今後の予定にも影響します。
子供は無心で選ぶので、不思議と出してもらった楽器の中で、一番高いのを選ぶのです。子供の耳を侮ってはいけません。

始めに楽器屋さんに「予算は15万円です」と伝えておけば、その中で楽器と弓とケースなどの組み合わせを考えてくれます。
もちろん先生ともよく相談してください。先生は、生徒のレヴェルを考えて、どこにどのくらいお金をかけるべきか考えてくださいます。子どもや初心者の場合、楽器よりも弓にお金をかけたほうが良い場合もあります。
それに、予算というのは、それぞれの家庭の事情なので、遠慮しないで「ウチは今、楽器にこれだけ出せます」とおっしゃった方がいいですよ。もうひとつ、値段が高いから良い、上手になるということもありません。技術に見合った楽器というのがあります。あしからず。

ちなみに、使える楽器で、一番安いものは6万円くらいからあります。中国製で『楽器、弓、ケース、松脂』などがセットになっています。初めて買うなら、これでもいいかなと思います。でも、このレベルのセット楽器は、弓はフニャフニャですから、弓だけ、もう少し良いものにすると、9万円くらいになります。これだと弾きやすい楽器ということになります。これ以下の値段の楽器はあるかもしれませんが、よく知らないで買うことは、お勧めできません。もし、安い楽器を見つけたら、買う前に、先生や楽器をよく知っている人に、相談してください。
また、ネット・オークションで買うのは、楽器の知識がないと難しいです。安く手に入れても、調整が必要で、普通に買うよりも高くつくこともありますし、直せない傷物を掴まされたら、踏んだりけったりです。

3.楽器屋さん選びも、重要!

弦楽器専門の楽器屋さんを探してください。

最近はインターネットでも探せますし、先生から紹介していただいてもいいでしょう。日本には、ヴァイオリンの楽器屋さんは意外に多くあります。まずご近所からどうぞ!

なぜ近くで、がいいかというと、いざというとき、すぐに行って相談できることが、大事だからです。
「弦が切れて予備が無い、変な音がする、弓のねじが壊れた、楽器がはがれた」位はありますし、時には「テールピースが割れた、ペグが折れた、駒が倒れた、中で魂柱がカラカラと・・・、弓が折れた、楽器にヒビが・・・」と「どうしよう…」と呆然とする出来事もあります。

普通の、楽譜やCDを売っている楽器屋さんは、何でも屋さんなので、ヴァイオリンも売っています。が、楽器の修理はできません(とても大きな楽器屋さんは、弦楽器の修理部門があるかもしれませんが)
結局、そこで修理依頼を受けてから、専門の楽器屋さんに送って直してもらうことになります。送って、直して送り返してもらう…時間もかかり、手数料もかかります。どういう状況でどうして欲しいか、どういう手段があってどのくらい費用がかかるか、という意思疎通も難しく、もどかしいものです。

地方で、楽器屋さんが近所に無い場合は、まず、都会の楽器屋さんを1回たずねてみたらいいですね。その楽器屋さんが気に入れば、あとは電話やメールで意思の疎通と、宅配で楽器のやり取りができます。このほうが、別の楽器屋さんを通すよりも、ずっと早くて楽です。

普段から、弓の毛替え調整などで、楽器屋さんに通うと、楽器に対しての意識も高くなり、知識も身につきます。すべてお任せではなく、何をどうして欲しいかが考えられるようになります。

楽器は、楽器屋さんが調整してからお客さんの手に渡るようにしているのですが、中には、工場から出てきたまま、というような楽器を、そのまま売る楽器屋さんもあります。見た目は楽器です。確かに音は鳴ります。でも、それは「鍋の中で、肉と野菜が茹でられている」くらいのものです。そのまま食べますか?食べないですよね。「味付けして皿に盛られて、食べられるようにする」という手順が抜けているのですね。

楽器は調整して、初めてきちんとヴァイオリンとして音が出ます。だからこそ、専門店を選ぶのは大切です

4.楽器はメンテナンスが必要!

いつ毛替えをしましたか?その弦はいつから使っていますか?

ピアノが半年に1度、調律をするように、ヴァイオリンも、半年に一度弓の毛を張り替えて、弦が古くなれば取り替えて、調整が必要ならば、手を入れてもらいます。

買ったら、そのまま使い続けられるわけではありませんが、それほど難しく考えなくても大丈夫です。ピアノは買ったら、ほぼ一生それを使い、調律は調律師にお任せするしかないのですが、ヴァイオリンは買い換えていくことが多いので、楽器に対しての意識が、そのたびに刺激されるのです。楽器屋さんでいろいろな楽器に触れたり、毛替えのたびに楽器屋さんと話をしたりすることで、自然に身についてくることも多いでしょう。

だからこそ、子供を楽器屋さんへ連れて行ってください。遊んでいるようでも、キョロキョロとよく観察して覚えていますし、楽器屋さんとの話を通して、楽器の扱いを知ります。毛替えなどは興味津々で、真剣に見ていますよ。いつか、この体験が活きてきます。

楽器のサイズと身長の対応表

身長との対応表の見方・・この身長になったから、すぐに代わるというのではなく、使い始めるのが可能な身長ということです。たとえば8分の1は110cmから125cmくらいまで使えて、4分の1は120cmから135cmくらいまで使えます。120cmになったら、楽器をどうしようか、と考え始めるくらいで十分間に合います。

サイズ 身長 年齢 学年
16分の1 90cm〜 2,3歳 幼稚園年少
10分の1 100cm〜 3,4,5歳 年少、年中〜
8分の1 110cm〜 4,5,6歳 年中、年長、小1〜
4分の1 120cm〜 6,7,8歳 小1,2、3〜
2分の1 130cm〜 7,8,9歳 小2,3,4〜
4分の3(8分の7) 140cm〜 8,9,10歳 小3,4,5〜
フルサイズ 150cm以上 9,10,11歳以上 小5,6、中学生以上

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